詩人チョン・サンビョン 『帰天』
私は天に帰る
夜明けとともに消える朝露と
手に手をとって
私は天に帰る
山のふもと 夕焼けと二人きり
たわむれて雲が呼んだら
私は天に帰る
美しいこの世で 遠足が終わる時
天に帰り
美しかったよ、と言うつもりだ
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天に帰ろう。
朝日に照らされて消える露と
手をつないで
天に帰ろう。
夕日と二人きりで山のふもとに遊ぶ時、
雲の手招きにこたえて、
天に帰ろう。
美しいこの世の遠足が終わる日、
帰ったら、きれいだったよと言おう。
ある意味、人生って神様から頂いた遠足のようなものですよね。遠足で会った人たちを愛し、またその人たちから愛される。それで、天に帰ったら、神さまにこう言うのです。
「楽しかったよ。いろいろな人たちと出会って、またその人たちから愛されて。」
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